武尊と那須川天心の試合は大晦日に実現する?RIZINでなくK-1なら可能?

僕は格闘技がすごく好きだということもあって、注目している格闘家についても書いていこうと思います。
その格闘技の中でも特に好きなのが、立ち技の最強を決めるイベントk-1です。
そのk-1の中で今、絶対的エースとして君臨するのがフェザー級(57.5キロ)級王者武尊選手です。
彼は現在の新生と言われるk-1でカリスマと言われ、無敗のままで3階級制覇を成し遂げました。
そんな武尊選手がなぜそこまでの勝ち星をあげれるのか、なぜカリスマと呼ばれるほど人気になったのか強さの秘密を考えたいと思います。
そして格闘技界で噂されるあのマッチメイクについても考察していきたいと思います。
目次
<武尊のプロフィールと経歴の紹介>
まずは武尊選手のことをあまり詳しく知らない人のために簡単なプロフィールと経歴の紹介です。
武尊選手は1991年7月21日に鳥取県米子市(よなごし)に生まれました。
そして“武尊”という名前ですが、これはリングネームではなく本名なんです。
彼のフルネームは世川 武尊(せがわ たける)と言います。
小学生の時に見たk-1の試合に憧れて、空手を始めます。
武尊選手はボクシングが上手いですが、彼のファイトスタイルの原点は空手なんですね。
そして高校生の時にキックボクシングを始めます。
その後開催された念願のk-1甲子園関西地区予に出場するものの、2回戦であっさり敗退・・・。
今の活躍ぶりからは想像がつかないですね。
その敗退のあと、チームドラゴン(現k-1ジムチームクレスト)に入門します。
ちなみにチームドラゴンは当時、前田憲作氏という元有名キックボクサーが会長を務めていました。
その前田さんがK-1甲子園にも足を運んでいて、武尊選手は悔しさのあまり泣きながら前田さんに道場の入門を直談判したそうです。
その熱意を買われそのまま入門を認められたそうですよ。
彼はとても腕の立つトレーナーで、元k-1世界チャンピオンの魔裟斗などが所属していたこともありました。
さらに新生k-1が発足した当初はイベントプロデューサーとしてマッチメイクなどの運営をしていました。
そのチームドラゴンで武尊選手は腕を磨き、2011年にk-1と同じ運営会社の立ち技格闘技イベント『Krush』でデビュー。
Krushでは連戦連勝を重ねて、2013年にKrush58キロ級のチャンピオンになったのです。
その後本格的にk-1デビュー。
武尊選手が子供の頃に夢見ていたk-1のリングに上がれたのは本当に嬉しかったと思います。
そしてついにタイトルをかけたトーナメントが開催されました。
2015年4月にk-1初代-55キロ級のトーナメントを見事勝ち上がり、
ついに念願のk-1チャンピオンに輝くのです。
後に放映された武尊選手を特集したドキュメンタリーで、優勝した時の武尊選手の泣き顔を見た時にはこちらも感動してしまいました。
翌年の2016年11月には階級を上げて、初代-57.5キロ級のトーナメント参戦。
武尊選手にとっては適正体重の階級(もともと58キロ級)ということで、パワーが増した武尊選手は他の選手を圧倒して王者となり二階級制覇!
そしてなんと、k-1においては無敗のまま2018年3月21日に行われた第4代-60キロ級トーナメントに階級をもう一つあげて参戦。
このトーナメントでも武尊は圧倒的な強さで王者になり、
前人未到の三階級制覇を成し遂げたのです!!
10年前のヘビー級全盛期のころのk-1なんて外国人に1勝するだけでも大変なことだったのに、それが3階級を無敗で制覇するなんて本当にすごいことですよね。
<武尊の強さの秘密>
さぁ、続いては武尊選手の強さの秘密に迫ってみたいと思います!
武尊選手の通算戦績は、35戦34勝20KOというとんでもない記録です。
勝率97%、KO率約60%という、もはや神がかっている状態です。
武尊選手の階級は軽量級に位置する階級だったので、KOが少ないとよく言われていました。
そんな中、武尊選手は軽量級のイメージを変えるくらいのノックアウトを量産していて、60%というKO率は軽量級では飛びぬけて高い方です。
なぜ彼はこんなにも勝ち続けることが出来るのか?
他の選手と何が違うのか?
と言ったところを、個人的な意見でまとめてみたいと思います!
強さの秘密1:ありあまる闘争本能
まず勝利に対する貪欲さが、他の選手とは全然違います。
どんな相手でも必ずバチバチの殴り合いをします。
しかも相手の手数が増えるほど、相手が強いほど武尊選手は笑ってしまうほど嬉しくなるそうです。
戦いが楽しくてしょうがないとインタビューでも言っています。
たぶん武尊選手の中では、格闘技は子供がゲームで遊んでいるのと同じような感覚なのではないでしょうか?
強さの秘密2:武器の多さと防御テクニック
ここからは少しマニアックな意見になります。
まず攻撃の引き出しの多さです。
武尊選手はパンチがメインの武器で、KOの大半はパンチで仕留めています。
そしてパンチが強くて自信のある選手は大体ジャブなどを打ちながら、パンチで試合を組み立てようとします。
しかし武尊選手の場合キックから試合を組み立てるんです。
これは空手がバックボーンにあるからかも知れませんが、ローキックやミドルキック、膝蹴りや前蹴りなどをジャブのように出していき、まずは自分の得意な距離をキープしようとします。
しかもキックとパンチをバランスよく打つので、相手もパンチを打ってくるというイメージが薄れてきます。
僕は極真空手をやっていたので分かるのですが、試合前は頭ではどういう攻め方をするかプランを立てています。
しかしいざ試合が始まってみて、相手の攻撃が上手かったりだとそちらに意識が奪われてしまい自分の組み立てた戦いができなかったりします。
そこはキャリアのある選手ほどブレないのでしょうが(^_^;)
そして武尊選手は自分が出す攻撃でよく当たる攻撃、相手が避けづらい打撃を戦いの中で見つけていきます。
これは当たるという打撃が決まれば、それを軸に試合を組み立てるのです。
またほとんど試合後に顔に傷がありません。
攻撃に目が行きがちですが、前蹴りで相手を懐に入れないテクニックや、フットワークで顔にもらわないテクニックなど防御テクニックにも長けているのです。
唯一の負け試合で、Krush時代に京谷祐希選手にドクターストップのTKO負けを喫したことがあります。
この時はただ前に出続けるスタイルだけだった武尊選手。
こんなに鼻血まみれになっている武尊選手は、この試合くらいではないでしょうか?
試合を止められた時の悔しさが映像からも伝わってきます。
この試合をきっかけに完敗だった試合内容を振り返り、防御面のテクニックを徹底的に磨いたそうです。
強さの秘密3:自分がKー1を引っ張るという意思
この要素が武尊選手をカリスマと呼ぶ理由なのではないでしょうか?
武尊選手は他の選手とは違い、自分がただ勝てばいいと思っているのではありません。
試合の勝ち方もそうですし、お客さんが楽しんでくれること、K-1がどうやればもっと注目されるかと言った所まで考えています。
例えば武尊選手はクリンチをほとんどしません。
クリンチで試合がダラダラする事が嫌なのです。
さらにローブロー(金的)を食らった時もすぐに立ち上がります。
本当はめっちゃ痛いはずなのに(;O;)
どちらも試合が中断する要素であり、お客さんを待たせてしまうというプロ意識があるからなんですね。
またここはKOできると思った時のラッシュ力は凄まじいです。
格闘家の中にはKO出来そうなのに、二の足を踏んでしまうファイターもいます。
しかし武尊選手にそれはまったくありません。
いかにKOを見せて、お客さんを喜ばせるかが大事なんですね。
KOした後のトップコーナーからのバク宙ももはや彼の代名詞となっています。
トーナメントだろうが体力の温存などはせず、毎試合KOした後にやってくれます。
他人がやらない事を積極的にやって目立っていく姿が、カリスマと言われるようになる由縁なのでしょうね。
その他の魅力としてはテレビや雑誌などメディアへの露出頻度も多いところです。
それは強いだけでなく“オシャレでカッコいい”からというところもあります。
<武尊選手は今後どうなっていくのだろうか?>
最後に武尊選手の今後を占ってみたいと思います。
まず格闘技界の軽量級マッチで最も注目されているものが、
武尊選手VS那須川天心選手の一戦です!
那須川天心選手は武尊選手と近い階級の58キロ級で活躍する選手で、他団体の立ち技格闘技RISEのチャンピオンです。
なんと彼はプロデビューしてから今まで1度も負けたことがない無敗のチャンピオンで、
最近では総合格闘技イベントRIZINのキックルール58キロ級でもトーナメントで優勝した選手です。
『そんな那須川選手と武尊選手、2人が戦ったらどちらが強いの?』
と格闘技ファンだったら気にならないわけがありません。
事実、多くの格闘技ファンが彼らの戦いが実現する事を願っています。
しかし実際この夢の王者対決がファンの間で熱望され始めてから、1度も実現した事はありません。
それは何故でしょう?
その理由は、そこに大人の事情が絡んでいるからですね。
k-1側としては今、他に武尊選手ほどのカリスマ性を持つスター選手がいません。
この選手レベルのカリスマ対決と言えば、
2004年の大晦日に魔裟斗選手と山本KID徳郁選手が戦った事があります。
2人とも全盛期の頃で試合前から大きな話題になり、試合内容もかなり盛り上がりました。
この時は同じk-1に契約した2名の試合ということで、どちらが勝ってもk-1側にメリットがありました。
しかし武尊選手と那須川選手の試合は、k-1対他団体という図式です。
そして那須川選手は本当に強い選手で、武尊選手にもし土が着いた場合のk-1側の損失が計り知れないために実現は厳しいと思います。
以前武尊選手がブバイサ・パスハエフ戦で勝利したあとに、解説に来ていた魔裟斗選手が、
「こうなったらもう那須川天心とやって欲しいね」といったような内容の発言をしたことがありました。
しかしこの発言はk-1の公式YouTubeチャンネルではカットされていたようです。
このことからもk-1側が武尊VS那須川には消極的なのが見て取れます。
それでもこの試合が実現する可能性はある
しかし本人達は武尊選手も那須川選手共に以下のようにコメントし、戦いには前向きなのです。
武尊選手:『人伝で聞いたんですけど、正直僕がK-1の世界チャンピオンになった時から、世界中からK-1王者の武尊を倒したいという声がたくさん来ているんで、
その中の一人としか見てないんですけど、K-1で試合が組まれるならいつでもやってやるし、
僕が世界一強いと自負しているし必ず倒す自信があります』
那須川選手:『武尊選手と戦えるなら僕はいつでもどこでもやります。
(武尊のホームである)K-1に乗り込んでもいいですし。
でも僕は全部KOで倒したんで、こっちに来てくれって感じですね』
この2人のコメントから、もし対戦が実現するのならRIZINではなくK-1で対戦することになりそうです。
しかしながらこの対戦は今年の大晦日では実現は厳しそうです。
なぜなら那須川天心の別のビッグマッチが今年浮上してきたからです。
それが那須川天心VS堀口恭介の対戦です!!
これはトーナメントの中で勝ち上がればという条件付きなのですが、那須川選手もこの対戦の方に集中するはずです。
なので今年の大晦日はRIZINのリングで、那須川天心VS堀口恭介が1番現実的なビッグカードでしょう。
そして僕個人的な予想としては、
同じくk-1のカリスマと言われた魔裟斗選手の引退と同じように、武尊選手も引退試合を全盛期のド真ん中でやるような気がします。
年齢でいえば30歳を迎えるか否かと言ったところです。
武尊選手は現在27歳(2018年現在)、あと数年です。
「完璧な強さで、まだ見たいと思われる状態で辞める。」
これは魔裟斗選手が引退の時に言っていたセリフです。
このラストの相手に指名するのが那須川天心選手なのではないかと思います。
それに武尊選手が三階級制覇を成し遂げたトーナメントのマイクで那須川選手とのマッチメイクについて言及していました。
(名前は直接は言いませんでしたが)
先程の魔裟斗選手の発言がカットされていた件を考えると、k-1側は今回はこの発言をしっかりYouTubeにもアップさせており、多少の可能性は残ったかなと。
それに武尊選手はk-1側の選手ですが、これだけファンの事を考えている選手です。
どうにかしてこのマッチメイクを実現したいと、心の中では思っているのではないでしょうか?
どのような形であれ2人の全盛期が終わらない内に、是非ともこのマッチメイクが実現して欲しいと一格闘技ファンとして願います。
<まとめ>
武尊選手には他の選手には無い魅力がたくさんある選手です。
僕は正直、魔裟斗選手がk-1WORLDMAXから引退した時に「もう日本人のk-1は終わった」と思いました。
しかしある日YouTubeで見た武尊選手の姿に、とんでもない可能性があるとビックリしたのをまだ覚えています。
魔裟斗選手が活躍していた時のように、日本人が盛り上げてくれる格闘技の時代が戻ってきたー!
と1人で部屋の中で喜んでいたのを覚えています(笑)
武尊選手がまだまだこれからk-1と格闘技界を盛り上げていってくれることを楽しみにしたいですね!
武尊選手の芸能界における交友関係が凄すぎます、詳しくはこちら!
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タクヤ
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